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2011.05.07 Saturday

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2011.01.14 Friday

平成23年1月OZインプラント臨床研究会例会

JUGEMテーマ:歯の健康

平成23年1月9日例会
  会場  渋谷区歯科医師会館
       
  講演1 仝臭予防・ドライマウスにも…オーラルキャンディ
       健康と運動能力向上を望むすべての人たちに!バランストレーニング
  講師  ポインターメディカル 田中 一夫 様

  講演2 インプラント手術時の全身管理について
  講師  武蔵野市開業 中地 進 先生

  講演3 歯のホワイトニング
  講師  昭和大学歯学部歯科保存学講座 久光 久 先生


歯のホワイトニング
昭和大学歯学部歯科保存学講座
久光 久

変色歯の審美性を改善する方法として、従来から広く行われている歯質を削除して人工物で置き換える補綴的方法と各種の漂白法を応用する方法とがあります。

ところで近年カリオロジーの進展により、初期齬蝕は口腔環境の改善によって脱灰から再石灰化へと転換しうることが示され、また優れた歯質接着性修復材料が開発されたこともあって、2000年にFDL(世界歯科連盟)がMinimal Intervention Dentistryすなわち最小限の侵襲で最大限の効果が得られる歯科治療を提唱し、歯質保存とカリエスリスク低減処置の重要性を唱えるにいたっております。変色歯の漂白法は、まさにこのようなMIの概念に合致した処置法であり、「できれば歯を削らずに白くしたい」と願う多くの患者さんたちの希望を叶えうる方法でもあります。

わが国では、オフィスブリーチ材である松風ハイライトが、日本で初めて厚生省の認可を得た生活歯漂自材として1998年から市場に出てきましたが、21世紀の幕開けの年である2001年には、待望のホームプリーチ材NITEホワイトエクセルが着色歯面清掃補助材として厚生労働省の認可を得て市販されるようになりました。

さらに2005年3月にホームブリーチ材である松風ハイライト・シェードアップ、2006年10月からはオパールエッセンス、2009年8月からはGCティオンホームが発売されました。オフィスブリーチ材としては2006年12月から三菱ガス化学が開発した光触媒の二酸化チタンと6%過酸化水素水からなる国産初のオフィスブリーチ材ピレーネがまた、2010年11月にはGCティオンオフィスが発売になりました。

ホームブリーチに用いられる10%過酸化尿素ゲルは1970年頃、歯肉炎、歯周炎の治療薬として研究され、歯周病学の英文雑誌に論文が掲載されております。たまたまこれを臨床応用している時に、歯を白くする効果もあることが発見され、この過酸化尿泰ゲルをホームブリーチ法として変色歯の漂白に応用ずる論文がHaywoodらによって1989年に発表されました。

その後多くの墓礎的、臨床的研究が行われ、また薬剤の改良が重ねられ、現在米国では高い安全性と有効性が広く認められるに至り、ADA、 FDIの承認を得たこともあって、臨床歯科医の98%がホームブリーチ法を臨床に採用するに至っております。

一方日本では、新聞、雑誌、TVなどマスコミで広く報道されてはおりますが、認可が遅れたことやホワイトニングに対する誤解もあって歯科医師のホワイトニングへの取り組みは残念ながら未だ十分とはいえない状況にあります。日本では厚生労働省の指導により 1日に2時聞のトレー装着で、2週間を限度として用いることとされておりますが、米国では重度のテトラサイクリン変色歯に6ヶ月間継続してホームブリーチを行い、審美性が著しく改善され、しかも副作用はほとんど認められず、さらにその後の長期観察で、後戻りもごくわずかであることが報告されております。

オフィスブリーチ法と比較してホームブリーチ法は、患者にとって長期間自分で処置するわずらわしさと色の濃いあるいは酸性の飲食物の摂取が制約されるといった欠点がありますが、診療時間が短い、通院回数が少ない、漂白材の安全性が高い、経済的負担が少ない、効果の予知性と安定性が高い、作用がマイルドで歯面の白濁が少ないなど、多くのメリットを有しております。

また、歯の表面に付着しているウ蝕原生綱菌への消毒効果、プラーク付着抑制効果、歯肉炎、歯周疾患に対する治療あるいは予防効果、さらには口臭の抑制効果も期待できるのみならず、患者の自分の歯に対する関心を高め、口腔衛生管理、特に日常のセルフケアに対するモチベーションを高めるのに有効であることから、ホームケアの面での副次効果にも注目されるようになりつつあります。

このように、ホームブリーチ法は歯を削らずに白くしてQOLを高めるだけでなく、歯の寿命を延ばし、8020運動に大いに貢献しうる方法でもあると思われます。今回、歯の変色の原因、漂白の適応症や作用機序、そして各種漂白法の特徴・術式などについて臨床例をまじえながら述べさせていただく予定です。


久光 久(ひさみつ ひさし)
平成22年11月29日
現職:昭和大学歯学部歯科保存学講座教授

<略歴>
1971年 東京医科歯科大学歯学部卒業
    長尾学術奨励賞、コーク賞受賞
1975年 東京医科歯科大学大学院(歯科保存学)修了、歯学博士
    東京医科歯科大学歯学部文都教官助手(第1歯科保学教室)
1977年 昭和大学歯学部助教授
1981年 デンマークRoyal Dental College Copenhagen、客員研究貝(1982年まで)
1987年 昭和大学歯学部 教授
1994年 東京医科歯科大学歯学部非常勤講師
1995年 昭和大学歯科病院副院長(1999年3月まで)
1997年 天津医科大学客員教授
2001隼 第95回歯科医師国家試験委員長
2003年 昭和大学歯科病院副院長(2005隼3-月まで)
    上條奨学賞受賞
2005年 日本歯科保存学会50周午記念大会大会長
2006年 日本歯科人間ドック学会会長
    美容口腔管理学会会長、
    文部科学省大学設置審議会委員(2008年まで)
2007年 日本歯科色彩学会会長
    厚生労働省医道審議会委員
2008年 日本歯科審美学会会長(2010年3月まで)
2009年 日本歯科保存学会賞受賞
2010年 アジア歯科審美学会会長(2012年まで)
    歯学系挙会社会保険委員会連合監事

厚生省臨床修練指導歯科医(第81号 1989年)
日本歯科保存学会歯科保存治療専門医(第70号 1991年)
日本歯科保存学会歯科保存治療指導医(第70号 1991年)
日本歯科色彩学会認定士(第4号 2002年)
日本口腔機能水学会指導医(第6号 20O5年)
日本歯科理工学会Dental Materials Senior Adviser (第216号 2005年)
日本歯科理工学会Dental Materials Adviser (第99号 2005年)
日本歯科審美学会認定医(第81号 2007年)
日本歯科人間ドック学会認定医 (第1号 2008年)
日本歯科人間ドック学会指導医 (第1号 2008年)
日本アンチエイジング歯科学会認定医(第2号 2008年)
健康医療コーディネーター (第2号 2010年)
Fellow of Academy of Dental Materials

<所属学会>
日本歯科人間ドック学会会長
美容口腔管理学会会長
日本歯科色彩学会会長
アジア歯科審美学会会長、
日本歯科審美学会監事(前会長)、
国際統合医学会顧問、
日本アンチエイジング歯科学会副会長、
日本口腔機能水学会常任理事、
日本健康医療学会常任理事
国際歯科学士会(ICD)理事
日本接着歯学会理事、
日本歯科保存学会理事、
日本医用歯科機器学会理事、
昭和歯学会理事
日本歯科医学数育学会評議員、
日本歯科理工学会評議員、
日本歯科CAD/CAM学会評議員、
国際歯科研究学会(IADR)会員、
JADR会員
日本歯科技工学会会員、
日本レーザー歯学会会員、
日本小児歯科学会会員、他

<薯書>
Tooth Whitening in Esthetic Dentistry (分担執筆) Quintessence 2009年
ホワイトニングマニュアル(分担執筆) 口腔保険協会 2008年
第5版 保存修復学(分担執筆) 医歯薬出版 2007年
歯科入間ドックマニュアル[改訂版](編集・分担執筆) クインテッセンス出版 2006年
漂白の理論と臨床テクニック クインテッセンス出版 2004年
EBMをめざした歯科医療(分担執筆) 永末書店 2002年
At Homeホワイトニング(分担執築) (株)ヒョーロン 2002年
歯界展望別冊「変色歯・着色歯への対応」(分担執筆) 医歯薬出版 2000年
「漂白」(編集・分担執筆) デンタルダイヤモンド 2000年
「歯の色の話」(分担執筆) クインテッセンス出版 1999年
「歯を白くするホワイトニング」 永末書店 1998年
改訂版「歯の漂白」 デンタルフォーラム社 1997年
「コンポジットレジンインレー修復」 口腔保険協会 1996年
「保存修復学要覧」 デンタルフォーラム社 1995年
第2版「最新保存修復」 医歯薬出版 1995年
要説 保存修復 書林 1984年

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OZインプラント臨床研究会


恵比寿 インプラントクリニックユニオン歯科医院

2011.05.07 Saturday

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